下肢静脈瘤という病気があります。
聞きなれない病名かと思います。
癌や脳卒中などに比べれば知名度がかなり低いです。
この病気は加齢とともに特に女性に起こりやすい血管疾患なのです。
40歳以上の女性の約10%にあたる人に
明らかな静脈瘤が認められると言われていますから意外と多いようです。
女性に起こりやすいといっても男性でもなっている人もいます。
人間の身体はご存知のとおり、血液を心臓から全身へ送ります。
途中、足に送り出された血液は
ふくらはぎの筋力により静脈を通じて心臓へ戻されます。
重力によって血液が下へ行ってしまわないようにしているのが
静脈内部にある逆流防止弁というものです。
この逆流防止弁が壊れてしまったら下肢静脈瘤になってしまうのです。
逆流しないはずの血液が逆流防止弁の破損によって逆流し
静脈内の圧が上がって血管が拡張し、足の表面に太く浮き出てきたり
瘤のように膨らんでしまいます。
見た目は気持ち悪いと感じる人も結構いることでしょう。
もしそうなったら他人や友人はおろか、家族にさえも見られたくありません。
見た目は悪いとはいえ、癌のようにしばらく放置していても
極端に悪化することはないと言われています。
しかし切り傷のように放っておいてしばらくすれば治るようなことはないのです。
自然治癒はありえません。
静脈血管内にある逆流防止弁が壊れてしまったのですから
ひとりでには治りません。
放っておいたら更に悪化するかもしれないので、
専門医に相談なさるのがやはり良いと思います。