骨肉腫は骨のがんの一種であり、悪性骨腫瘍の中では一番発症例が多いがんです。
骨肉腫は10万人に対して0.8人と、あまり多いがんというわけではありませんが、かつては一割以下という低い生存率でした。
十代に発症する割合が高く、若年層のがん、として有名ながんでもあります。
しかし、近年の医療技術の発達により、その生存率は大幅にアップし、七割以上にまで改善しています。
かつては手足を切断するしかなかった骨肉腫の治療ですが、現在では四肢を温存したまま治す方法が確立されつつあります。
骨肉腫の治療方法は、簡単に説明すると、まず抗がん剤を数ヶ月単位で使用し、がん組織部を小さくします。そして、小さくなったがん組織部を外科的な手術で取り除きます。
手術は、腫瘍を周囲の骨ごと摘出し、がん組織部を残さないように慎重に行われます。そして、切除した骨の部分には人工の骨や関節などを組み込んで、できうる限り手足の温存を行います。
術後にさらに抗がん剤治療を数ヶ月行うことで、とりきれなかったがん細胞をすべて除去できます。
骨肉腫は肺への転移が多く見られるので、完全にがん細胞を除去できるよう、治療は長期にわたって行われます。
一度寛解したように見える骨肉腫でも、再発や転移などの可能性が考えられるので、定期的に再検査を受け、再発の防止、早期発見を心がけるようにします。
このような治療方法が確立したため、現在は骨肉腫にかかっても生存する確率が上がってきています。